「しまうまプリントのフォトブック 」には、3種類のグレードがあります。
この記事では、しまうまプリントのフォトブックの中でもプレミアムハードについて、ライト・スタンダードと詳細に比較しながら詳しくレビューしていきます。
私は画質の違いが一番気になる!
結論、しまうまプリントのプレミアムハードがおすすめなのはこんな人です。
1.プレミアムハード、他グレードとの違いは?
しまうまプリントのフォトブック(プレミアムハード)は、しまうまプリントのフォトブックの中で、一番上のグレードです。
他のグレード(ライト・スタンダード)と比べて大きく違うのは4点。
それぞれ見ていきましょう。なお、画像はすべてEPSONのスキャナー(EW-M530F)でスキャンしました。
画質いいぞ
プレミアムハードを検討する上で、一番気になるのが画質ではないでしょうか。
先に結論を言うと、「画質いいぞ!」です。画質について次の3つの観点で見ていきます。
紙質とインク
画質に影響するのは、主に紙質とインクです。
ライトがインク4色なのに比べ、プレミアムハードはインク7色です。7色使用することで、これまでにない鮮やかな色表現が可能となっています。
本体の紙はそのインクの発色をより際立たせるため、サテン紙を使用しています。
名称 | プレミアムハード |
印刷 | インクジェットプリンター 7色 CMYK+PC(フォトシアン)/PM(フォトマゼンタ)/Gray(グレー) |
表紙 | プレミアムマット紙(マットラミネート加工) |
中表紙 | プレミアムサテン紙 |
本身 | プレミアムサテン紙 |
実際の印刷を見ていきます。
本身のプレミアムサテン紙は、つやつやしたマットな質感です。けっこうインクのにおいがします。紙の1枚1枚がしっかりしていて発色もよいです。
インクジェットプリンターで、インク自体も7色使用しています。今回の写真は赤ちゃんの肌ですが、自然な色、そしてなめらかな色合いに表現されています。
グレードによる違い
次に、ライト・スタンダード・プレミアムハードの違いを見ていきます。
スマートフォンでこの記事を見ると違いが伝わりにくいかもしれませんが、こちらの手元にあるフォトブックをもとに違いを記していきます。
先ほどの赤ちゃんの写真。同じデータを使いグレードを変えてフォトブックを作成。それぞれスキャンして拡大しました。
3つのグレードを比較すると、プレミアムハードが一番インクのつきが細かく、なめらかに見えます。
ライトが「印刷物」だとすると、プレミアムハードは「写真」という感じです。
別の写真を見ていきます。
同じデータを使いグレードを変えてそれぞれフォトブックを作成したものです。
ライトはそれだけを見ると十分で文句ない色合いです。ただ、3つのグレードを並べて見てしまうと、人物のいきいき感に差があることに気付きます。
スタンダード、プレミアムハードとグレードがあがるにつれて、明るい部分から暗い部分まではっきり写っているのがわかります(ダイナミックレンジが広い)。色味も鮮やかに感じます。
一部拡大してみます。
髪型の部分を拡大しました。
ライトは、周囲が暗いためライトでの髪の毛は黒っぽくまとまって見えます。また背景との重なる部分も少しぼんやり表現されています。とはいえ、1冊198円から作成できる値段の安さを思えば、一般的にはこの写りで十分と言えるでしょう。
スタンダード、プレミアムハードとグレードがあがるにつれて、髪の毛一本一本がはっきり表現されており、背景との違いもくっきりしていきます。プレミアムハードが一番、他の2つのグレードよりも階調が豊かに表現されていると言えます。
被写体による違い
ミラーレスカメラで撮影した写真で比較していきます。
写真好きの夫が撮影した写真だよ
違いがわかりやすそうな写真を実験的にフォトブックに入れてみました。
まずは車。この写真がこうなりました。
プレミアムハードの方が全体的になめらかに印刷されています。けぶる様子など、違いが一目瞭然。
次は夜景。この写真がこうなりました。
ライトは空のグラデーションが粗いですね。また、スキャンなのでうまくお伝えできていないのですが、実物はプレミアムハードは暗い部分の表現が豊かで、元データでわかる中央を流れる川もしっかり表現されています。
他にもいくつか載せます。(以下、プレミアムハードのフォトブックをスキャンしたもの)
鳥の毛羽立つ感じや、海の明るい波のニュアンスが伝わります。
細かいニュアンスを伝えたいような写真、色の微妙な違いを表現したい場合は、プレミアムハードの方が得意そうです。
時々見かける「画質が悪い?」という口コミは、多くの場合自動補正をうまく使いこなせていないのかもしれません。こちらの記事もご参照ください。
製本は大きめ
プレミアムハードの表紙は厚みのあるハードタイプで、しっかりとした作りです。
ライト・スタンダードは表紙がやわらかいソフトカバータイプですので、一見してわかる最大の違いです。
ハードタイプの表紙は、いわゆる絵本みたいな感じ!
見返し(表紙の固い部分)を貼っている分、同じサイズのライトやスタンダードのフォトブックより、表紙サイズ分少し大きく、そして分厚くなっています。
表紙は、さらりとしたマットな質感です。テカテカしていないので高級感があります。
扉には、フォトブックのタイトルとサブタイトルが入ります。各グレード共通の仕様です。
巻きカバーはありません。
ちなみに、しまうまプリントのフォトブックは、3つのグレードを通して全て「無線綴じ」で製本されています。
無線綴じは、仕上がりが速い・安い。ページ数が多くてもきれいに製本できるという利点もあります。一般的な絵本や学校の教科書も、その多くが無線綴じです。
一方で、本を見開きにした時、綴じ部分が根元まで開きにくいという特徴もありますので、1枚の写真を見開き両ページに配置したい方にとっては、少し注意が必要かもしれません。
普段フォトブックを見る上では特に気にはならないものの、プレミアムハードは見返しを表紙に貼り付けているので、ライト・スタンダードよりは少し開きにくさを感じました。
背表紙にはフォトブックのタイトルが入りますが、少ないページ数でも厚みがしっかりあるので、タイトルもはっきりわかりやすく表示されました。
パソコンからの編集の場合、タイトルの文字向きを縦向きか横向きか選ぶことができます。
ちなみに背表紙の厚み、ライトとプレミアムハードでは、同じページ数でも大きく異なります。
ライト | スタンダード | プレミアムハード | |
24ページ | 約3.2ミリ | 約2.4ミリ | 約8.5ミリ |
32ページ | 約3.6ミリ | 約2.9ミリ | 約9.1ミリ |
36ページ | 約3.8ミリ | 約3.1ミリ | 約9.5ミリ |
48ページ | 約4.7ミリ | 約4ミリ | 約11.3ミリ |
72ページ | 約6.5ミリ | 約5.7ミリ | 約13.3ミリ |
96ページ | 約7.8ミリ | 約7.3ミリ | 約15.5ミリ |
144ページ | 約12ミリ | 約10.7ミリ | 約20.5ミリ |
たくさん作る人は、厚みの違いで保管スペースもけっこう変わってくるよ!
奥付は最終ページのこと。表紙の画像と、タイトル・サブタイトル、しまうまプリントのロゴが入ります。
ここは各グレード共通の仕様です。
しまうまプリントのロゴはオプション(50円/1冊)で消すことができます。
消すとしまうま感がなくなります。
私はお値段重視なので消さない派!
サイズ展開は3種類
しまうまプリントのフォトブック、プレミアムハードはA5スクエア・A5・A4の3サイズ展開です。
他のグレードには文庫・A5スクエア・A5・A4の4サイズがありますが、プレミアムハードには文庫サイズがありません。
ちょっとかわいい梱包
しまうまプリントのフォトブック、プレミアムハードの梱包がこちら。
少しおしゃれな厚紙梱包です。フォトブック本体を透明フィルムで包んであり、水濡れ防止を図ってあります。過剰でなく、不足もなく、開けやすく捨てやすいです。
ちなみに、ライト・スタンダードの梱包はプラ製のこちらでした。
プレミアムハードのほうが、そのまま人にプレゼントするにも少しおしゃれな印象♪
2.グレード選択は注文時でOK
ハードタイプのフォトブックは他にもたくさんある中で、私がしまうまプリントを選ぶひとつの大きなポイントがこちら!
しまうまプリントで編集したフォトブックのデータは、実際に発注する段階で初めてグレード「ライト・スタンダード・プレミアムハード」を選択する。
他の多くのフォトブックメーカーでは、データ編集前にハードカバーかソフトカバーかを選んで作り始める必要があります。
一方、しまうまプリントのフォトブックは、作成時点ではフォトブックのグレードを選ぶ必要がありません。発注する際に初めて選択します。
そのため、同じ編集データを例えば自宅保管用には「プレミアムハード」、親戚配布用にはお安く「ライト」で注文、なんてこともできるのが魅力です。
一回の発注ではひとつのグレードしか注文できないので、異なるグレードで注文したい場合は再度注文してね♪
3.発送が早い
しまうまプリントのフォトブックは、発送の早さに定評があり、ライトの最短翌日発送は業界最短レベルです。
- ライト:最短翌日発送
- スタンダード:最短3日後発送
- プレミアムハード:最短5日後発送
ハードカバーのフォトブックは製本工程が複雑なため、同社の他のグレード(ライト・スタンダード)よりは若干時間がかかるようです。
また、2種類の配送方法があります。
- ゆうメール(130円):発送日より4~8日程度で到着。追跡サービスなし。
- ゆうパック(690円):発送日より2日程度で到着。追跡サービスあり。
配送方法が選べるのはいいよね!
公式ホームページでは何時までに発注すればいつ発送予定かをはっきり表示しています。作成前に確認しておくことをおすすめします。
4.デメリット
さて、しまうまプリントのフォトブック、プレミアムハードのデメリット。それは価格。
しまうまプリントのフォトブック、一番ページ数を抑えて作成した場合(24ページ)での価格をそれぞれ見てみます。
24ページ | ライト | スタンダード | プレミアムハード |
文庫サイズ | 198円 | 898円 | ー |
A5スクエア | 298円 | 1098円 | 1628円 |
A5 | 598円 | 1318円 | 2038円 |
A4 | 998円 | 2648円 | 4048円 |
うーむ、しまうまプリントの商品内で比較すると、最高級品のプレミアムハードは相対的にやはり少し高いんですよね・・・。
実は私、しまうまプリント内でライトとプレミアムハードの値段を比べて高く感じたため、先日ハードカバーのフォトブックを取り扱うメーカー18社の値段をそれぞれ調べてみたんです。
すると、同じサイズ・ページ数の条件下で作成できる中では、しまうまプリントは激安の部類に入ることがわかりました。
もう安心して頼めるわ!
それでもやっぱり「価格がネック」と感じる場合は、ソフトカバーのライト・スタンダードを選択肢に入れてみましょう。とにかくコスパ重視の方はライト、画質のよさと金額のバランスがよいソフトカバーはスタンダードを選ぶとよいでしょう。
そして、画質がよく価格の安いハードカバーを探している方は、しまうまプリントのプレミアムハードをおすすめします。
特別感のあるプレミアムハード♪
5.注文方法
プレミアムハードのフォトブックを作成するには、2通りの方法があります。
- パソコン
- スマートフォンのアプリ
ここでは簡単にパソコンからの注文の流れを説明します。
- STEP1しまうまプリント を開き商品を選ぶ
大きさ・ページ数を選びます。
作成途中で変更もできます。 - STEP2写真をアップロード
- STEP3編集する
タイトル・レイアウト・画像の編集をします。
編集中のデータは一時保存できます。 - STEP4プレビューで確認する
写真のずれ、誤字脱字などを確認。
- STEP5注文
ここでグレードの選択。
プレミアムハードを選びます。
オプションの確認、配送・支払方法を確認。 - STEP6注文完了!
到着を待つだけ!
6.まとめ
しまうまプリントのフォトブック、プレミアムハードについて
- 他のグレードとの違い
- プレミアムハードの画質
- ミラーレスカメラなどちょっといいカメラで撮った写真の印刷具合
を中心にレビューしました。
しまうまプリントのプレミアムハードのフォトブックは、
- きれいな画質のフォトブックを作りたい
- 値段を抑えてハードカバーのフォトブックを作りたい
という思いに応え、思い出を簡単に形に残すことができました。
これまでたくさん撮ってきた写真で、ぜひ素敵なフォトブックを作ってみてくださいね。
こちらの記事では、ライト・スタンダード合わせた全体的なレビューをご紹介しています。
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